EVERSMILE(エバースマイル)
映画の紹介文、コメント、ショートレビュー的な雑文を書いています。何かの参考になれば幸いです。
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ハンギマオリ族のコンサートが終わると別の場所に移動した。私たちはまだマオリ族のショーとディナーの代金を払っていなかったので、2人分で160ドルをスタッフに払った。それから私と妻はハンギを食べることになった。ハンギとは、バナナの葉っぱあるいは布で包んだ肉や魚介、野菜などを地面に掘った穴に入れ、焼いた石で蒸し焼きにした料理である。

料理はすべて食べ放題だった。私と妻は鶏肉、牛肉、ラム肉、イモ、ニンジンなどを皿に盛った。料理の味は基本的に質素な味付けであったので、素材の味そのものを味わうような感じであった。私としては、肉類は焼いたほうがおいしいと思っていたので、蒸してある肉類は少々物足りないものがあったように感じた。

私たちの近くには二人男の子を連れた日本人夫婦がいた。「ニュージーランドの英語は聞き取りづらいなあ」というような夫婦の会話が聞こえた。日本語は私の耳に良く届いてしまうのだ。そして、「そうだよな」と私は心の中で呟いた。私が行った英語圏(イギリス、オーストラリアとニュージーランド)の中では、確かにここニュージーランドの英語は聞き取りづらかった。

ハンギディナーが終わってしばらくすると、食堂の空いた空間でヴィレッジのスタッフたちが歌ったり、踊ったり、楽曲演奏をしたりしはじめた。そのうち世界中から来ているツアー客がみんなで手をつなぎ、歌を歌った。私と妻もみんなと手をつなぎ名前も知らない歌を合唱して宴を楽しんだ。

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夕方7時ころ、ホテルの前にショーの送迎バスはやって来た。強面のバスの運転手はツアー参加者の名前を確認して乗車するように促す。バスの車体にはマオリ族の写真がペイントされていた。私と妻は名前を運転手に告げ、乗車した。バスはかつて日本を走っていた路線バスと思われた。なぜなら、『つぎ・とまります』のサインが運転席後ろにあったからだ。

バスが出発するとマオリ族のショーについてバスの運転手はとてつもなく陽気なノリで説明し始めた。それから、運転手兼ガイドはツアー客に楽しんでもらうため止まることなくしゃべり続けた。彼は英語でジョークを飛ばしているのだが、私の脳にはさっぱり解らなかった。私には英語の能がないのだ。しかし、英語圏の客はこのうえなく楽しそうに笑っていた。そのバスの中の雰囲気は日本ではありえない陽気さだった。

「キアオラ!(kia ora)」と運転手が叫んだ。「マオリ語でこんにちはって意味だよ。さあ、みんなも、キアオラ!」
「キアオラ」と私たちも言った。

キアオラが車内に響き渡る。私は初めてここでキアオラというマオリ語を覚えたのだ。

バスは20分ほど走ったのだろうか、私と妻を含めたツアー客の一行はマオリ・ヴィレッジへ到着した。ヴィレッジの入り口広場へ私たちは移動した。山から何人かのマオリ族が現れた。
「#$%*+#,☆w$!!」とマオリの男は叫び、夜のしじまを破る。
続いて数人のマオリの男と女が姿を現した。マオリの長は、私たちのツアー客代表の4人と互いに鼻先を合わせて挨拶をした。一連の入村儀式が終わり、ツアー客一行の入場は許可された。

私と妻はマオリ族の村へ入った。そして、しばらく再現されたマオリ族の集落を見学した。そこではマオリ族の昔の生活風習を知ることができる。30分くらいしてから次はホールに移動し、そこで私たちはマオリ族の伝統的ダンス見たり、歌を聴いたりした。マオリ族の遠い昔の記憶を今に蘇らせるような歌や踊りに思いを馳せるひとときであった。

はるばる日本からロトルアまで来たので、マオリ族のショーは見ることにしようかと考えていた。ロトルアでいくつかの場所でのマオリ族のショーが行われている。
客室のテーブルの上に、このホテルでマオリ族ショーがあるという案内が書かれた三角柱型の広告があった。ホテルのフロントにそのショーについて客室から電話で問い合わせると、今日は、ショーはないとのことであった。

私と妻はフロントまで行き、旅行ガイドブックをチェックインした時と同じ女性に見せながら、どのショーがいいかを尋ねた。彼女は私に、タマキ・マオリヴィレッジのショーが最もいいと教えてくれた。彼女はそこのパンフレットを私たちに見せてくれた。
そのパンフレットには、プリミティヴなタトゥメイクの顔の男の写真があった。そのツアーは送迎バスがホテルまで来て、私たちをマオリヴィレッジまで連れて行き、そこで客は様々なショーを見て、ハンギと呼ばれるディナーをいただくという流れになっている。

そのショーが見るに値するかどうかは結局行ってみないと分からない、いや、行っても分からないかもしれない。そうは言うものの、どことなく引かれるものがあったし、ニュージーランドらしいものを見たかったので、私たちはそのショーの申し込みを彼女にお願いした。
彼女はやや億劫そうにタマキのマオリ族ディナーショーを予約した。予約手続きが終わると、彼女は、私たちに7時前にロビー集合ということを伝えた。私と妻は7時の集合まで客室でくつろぐことにした。

ロトルアは温泉とマオリ族の文化で広く世界に知られている。私と妻はそのロトルアへ夕方4時過ぎに到着した。いくつかのホテルを回ったあと、バスはホテルミレニアムロトルアで停車。そこで私たちは荷物を持ってバスを下車した。
外はイオウのアロマがあたり一帯に漂っていた。あまりいい香りではないなと感じたが、慣れるといいニオイなのかもしれない。

まずは、チェックインした。神経質そうなメガネをかけた女性受付が無表情に対応した。その無表情はいささか私を緊張させた。滞りなくチェックインがすむと、客室のカギを受取り私たちは客室に向かった。

私たちはエレベーターで4階の客室に向かった。ところがあるはず(と思っていた)の客室が見当たらない……。これは、どうしたことかと考えながら、フロントでの受付女性のセリフを思い出した。
「『トンネルを越えてからエレベーターを……』ってたしか言ってたよなあ」と私は呟いた。

まずは1階へ降りてから私と妻は別の道を探した。エレベーターを降りて左側へ進むと屋根のある渡り廊下があった。
「そうか、これがトンネルだったんだ」と驚いたように私は言った。
トンネルみたいな渡り廊下をくぐり抜けるとまたエレベーターがあった。それに、私たちは乗り、4階へ移動した。4階には、探し求めていた客室があった。「あったよね、よかった」と私と妻は喜んでしまった。

朝8時前にホテルをチェックアウトし、私と妻はニューマンズ・コーチ(ある長距離バスの名称)でワイトモを経由してロトルアへいく現地ツアーバスに乗った。それから私たちはバスに3時間ほど乗りワイトモまでやってきた。

ワイトモの観光案内所に立ち寄る少し手前で、私たちはある小屋でアンゴラウサギの毛刈りショーを見た。ふわふわなアンゴラウサギの毛が刈られていく。

ワイトモはオークランドの南方に位置する小さな町である。ワイトモには世界で有名なツチボタル洞窟(glow worm cave)がある。ツチボタルは洞窟の案内パンフレットによると、ニュージーランドのツチボタルは、学名アラクノエアンパルミノサと呼ばれる発光昆虫の幼虫で、エサを引き寄せるために光を発するとある。

さらにパンフレットを読むと、光を発するのは幼虫だけであり、成虫は口が無いのでその命はわずか2~3日と書いてあった。なんてはかないライフサイクルなのだろう。

私と妻はツチボタル洞窟に入った。20人くらいの観光客とガイド1人と共にさらに内部へと入っていく。はじめに、この洞窟は鍾乳洞であり、鍾乳洞の説明をガイドが始めた。私は英語の理解能力があまり無いのでよく解らなかったが、要約すると、たぶん、長い時をかけてこの鍾乳洞は形成されてきたというようなことを言っていた。

ツチボタルの幼虫が目で見える場所に案内された。そこには洞窟の天井から垂れる糸状の物体があった。ツチボタルはその粘液にエサをくっつけ、たぐり寄せるという。

ツチボタル(イラスト)

いよいよメインイベントのツチボタルを見るために、小舟に乗る。ガイドは船頭となり、洞窟の天井に張られたロープで船を誘導する。 暗い洞窟をしばらく進むと天井には一面の青い星が明るく輝いていた。無数のツチボタルが放つ青白い光はまさにミルキーウェイのようだった私と妻はその光に心奪われるようにじっくりと天を眺めていた。オーストラリアでかつてツチボタルを見たことがあったが、規模はこちらの方が大きい。大自然の神秘的なショーを私たちは楽しんだ。

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