EVERSMILE(エバースマイル)
映画の紹介文、コメント、ショートレビュー的な雑文を書いています。何かの参考になれば幸いです。
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『アンナとロッテ』公式サイト
『アンナとロッテ』を上映している映画館は?

『アンナとロッテ』は10年間で最も優れたオランダ映画の10作品の一つに選ばれ、2004年アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされました。また、2003年ゴールデン・カルフ賞最優秀作品賞を受賞しました。このように高い評価を得ている映画『アンナとロッテ』の原作の小説は、人口1600万ほどのオランダで200万部も売れたようです。これは日本国内の人口に当てはめて考えると日本で1600万部ほどの売り上げを記録することに相当しますからとてつもない数字ということがわかるのではないでしょうか。ちなみに記憶に新しい片山恭一著『世界の中心で愛を叫ぶ』の売り上げ部数が300万ほどです。

1926年、ドイツ、ケルン。両親を亡くしてしまった双子のアンナとロッテは別々の親戚の家に引き取られることになる。アンナは貧しいドイツの農家へ、病弱なロッテは裕福なオランダの家庭に引き取られる。離れ離れになってしまったアンナとロッテはお互い相手を想うものの、会えないまま大人になってしまう。ある日、ロッテは何通もの手紙を発見する。それは送られないまま家に隠されていたアンナへの手紙だった。

第二次世界大戦に翻弄された双子の姉妹の物語です。貧しい農家に引き取られたアンナは苦労して成長します。一方、裕福な家庭に引き取られたロッテはそれほど苦労もせずに大きくなります。環境の違いはあったもののずっと一緒にいたかった思いがアンナとロッテからはよく伝わってきます。ところが二人の再会がきっかけでロッテはアンナを避けるようになります。戦時中という背景を考慮すればロッテに同情の余地がないわけではないのですが、それを考慮してもアンナはあまりにもかわいそうでした。

ロッテはかなり早とちりで自分勝手で人の話を聞かないわがままな人に描かれています。対照的にアンナは思いやりあるやさしくてしっかりした人として描かれています。このアンナを演じるナディヤ・ウールが良かったです。大変な時代を生き抜く気合の演技に私自身が勇気付けられた気がします。最後の最後までアンナは救われず、ただただ悲しい思いがつのるばかりでした。

この映画では戦争に翻弄されたアンナとロッテ、そしてロッテに翻弄されたアンナが描かれているように思えます。ヨーロッパの当時の雰囲気溢れる画面は十分満足いくものでした。この映画『アンナとロッテ』は、ナチスのことドイツのことポーランドのことやユダヤ人のことについていろいろと考えさせられる良作だと思います。(2005年4月10日サロンシネマで鑑賞)

アンナとロッテ@映画生活にもレビュー・批評・感想があります。
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原題:De tweeling
監督:ベン・ソムボハールト
原作:テッサ・デ・ロー
脚本:マリーク・ファン・デル・ポル
音楽:フォンス・メルキース
出演:テクラ・ルーテン、ナディヤ・ウール、エレン・フォーヘル、フドゥルン・オクラス、ユリア・コープマンス
製作年度:2002年
製作国:オランダ/ルクセンブルグ
上映時間:137分


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アンナとロッテ DVD
ベン・ソムボハールト
アンナとロッテ

アンナとロッテ 原作小説
テッサ・デ・ロー
アンナとロッテ

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