EVERSMILE(エバースマイル)
映画の紹介文、コメント、ショートレビュー的な雑文を書いています。何かの参考になれば幸いです。
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『ロング・エンゲージメント』公式サイト
『ロング・エンゲージメント』を上映している映画館は?

A Very Long Engagement (Original Motion Picture Soundtrack)重要―映画を観る前に
日本人には覚えにくいフランス人名がいくつも登場するので、『ロング・エンゲージメント』公式サイトでキャストについて何度か目に通しておこう。特に、塹壕―ビンゴ・クレピュスキュルを歩く5人の兵士の名前や徴兵前の職業などは覚えておくといいだろう。

ストーリー
1917年1月6日、第一次世界大戦中のフランス。ビンゴ・クレスピュキュルと呼ばれるドイツ軍との最前線にある塹壕を5人の兵士が連行されていく。5人は自身を傷つけた罪により軍法会議で死刑宣告を受けていた。その5人の中にはマチルド(オドレイ・トトゥ)の婚約者マネク(ギャスパー・ウリエル)がいた。そしてその5人はドイツ軍とフランス軍の中間地帯へ置き去りにされてしまう。やがて戦争も終わりマネクの無事を信じるマチルドはマネクを捜し始める。

レビュー
戦争で人は多くのものを失うけれど、マチルドは愛する婚約者を戦争に奪われてしまう。婚約したままマネクと結婚できないマチルドはまさに『ロング・エンゲージメント』(長い婚約期間)のまっただなかにあった。

ジャン=ピエール・ジュネ監督のこの作品では戦場の生々しい画面がしっかりと描かれている。また、戦争の描写とは対照的にのどかでおだやかでの美しい風景の数々が本当に印象的である。風景描写の美しさは逸品であり、戦争の無意味さが言葉で説明することなく伝わってくる。

それにしてもマチルダのマネクを想う気持ちの強さは素晴らしい。その気持ちの強さがあったからこそ超然的な力まで呼ぶことができ、マチルダ自身の力以上のことを成し遂げられるようになる。

第一次世界大戦により傷ついた時代の中で懸命に生きる人々やマネクを捜すマチルダを見ると人生や愛について深く考えないわけにはいかなかった。覚えづらい多くの人名が映画の理解を妨げてしまう難点は否定できない。(2005年3月10日ワーナー・マイカル・シネマズ広島で鑑賞)

追記(注意:ネタバレあります。)
正直に言うと登場人物が多くて人間関係を捉えることができなかった。一度観ただけでは完全に理解はできないのではないだろうか。謎解き解釈が十分にできなかったぶん置いてきぼりをくらったような気持ちになった。

戦争の描写はそれなりに生々しいのでしっかりと重い気分にさせられた。そんな戦場ではあるけれど、調達の鬼、セレスタン・プーが用意する食料が美味しそうに見えたのは気のせいだろうか。フランス人は戦場でもメシにはこだわる様子が垣間見られた。

売春婦役で出演していたマリオン・コティヤールも印象的な役柄だった。あの毅然とした態度はどこから出てくるのだろう。マリオン・コティヤールは最近では『世界でいちばん不運で幸せな私』や『ビッグ・フィッシュ』で出演していたけれど、このところは少しミステリアスな役柄ばかりのようだ。

結局、最後はマチルドはなんとかマネクと再会を果たす。でも、記憶を失ったマネクにとってはマチルドは再会の女性ではなく初めて出会う女性となってしまうところが切ない。でも、きっと明日はあると思える終わり方だったのでいい余韻を残して劇場を出ることができた。

こちらロング・エンゲージメント@映画生活にもレビュー・批評・感想があります。

原題:Un long dimanche de fiançailles
英題:A Very Long Engagement
監督:ジャン=ピエール・ジュネ
製作総指揮:ビル・ガーバー、ジャン=ルイ・モンチュー
原作:セバスチャン・ジャプリゾ
脚本:ジャン=ピエール・ジュネ、ギョーム・ローラン
音楽:アンジェロ・バダラメンティ
出演:オドレイ・トトゥ、ギャスパー・ウリエル、ジャン=ピエール・ベッケル、ドミニク・ベテンフェルド、クロヴィス・コルニヤック
製作:2004年、フランス
上映時間:134分


映画『ロング・エンゲージメント』のサウンドトラックや本のご案内

A Very Long Engagement (Original Motion Picture Soundtrack)
A Very Long Engagement (Original Motion Picture Soundtrack)こちらは映画『ロング・エンゲージメント』
の輸入盤サントラです。リンク先で試聴可。

ロング・エンゲージメント サントラ
ロング・エンゲージメント  サントラこちらは映画『ロング・エンゲージメント』の国内盤
サウンドトラック(サントラ)です。

長い日曜日 原作本
長い日曜日こちらは映画『ロング・エンゲージメント』
の原作本です。

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コメント
この記事へのコメント
はじめまして☆
TBさせていただきました☆
戦争のシーンが怖くて仕方なかったですが、けっこうおもしろく観ました。
映像がきれいでした。
2005/03/28(月) 16:34:45 | URL | とかげ #NiFeLioY[ 編集]
とかげさんへ
トラックバックありがとうございます。はじめまして。
戦争のシーンはなかなか重々しい雰囲気がありましたね。きっと本物の戦争はもっとひどかったのだろうけれど。オープニングから重々しくて、人の手がはじめぶら下がってるのかとおもいましたね。
映像はさすがによく撮れているなと思いました。画面の色を使い分けてくれているので、時間軸で戸惑うことはなかったですね。しかし、登場人物の関係を整理するのはかなり困難ではないかと思いました。2度観ればまあ大丈夫と思いますが。
この映画も最近観たエターナル・サンシャインと同様運命の力を感じさせる作品でした。
ところで最後のブノワの手紙の謎解きが私にはまだ理解できていないのです。あれは意味わかりましたか?。フランス語が理解できないとわからないような気がしました。
2005/03/29(火) 08:38:15 | URL | NOV #S4LeXHcY[ 編集]
その通り!
映画を楽しむ前に
死刑判決の5人の名前と職業、
きちんと覚えておくべきです!
私は途中でわけがわからなくなってしまいました(泣)
2005/04/06(水) 00:18:47 | URL | chishi #-[ 編集]
chishiさんへ
コメントどうもありがとうございます。
私も一回目観たときはわけがわからなくなってしまいまい(泣)な気分でした。ちょっとそこらへんがこの映画の一番マズイところでしょうね。
2005/04/07(木) 02:53:59 | URL | NOV #S4LeXHcY[ 編集]
TB&コメントありがとうございます。
こんばんは。
私も、ブノワのメッセージが理解不能です。分かったような気がしたんですけどね、記憶にないということは、わかってなかったのでしょうね。(笑)
あえて公式サイトをチェックしないで観たのですが、ちょっと失敗でした。
でも、おじさんたちみんなヒゲはやしているし、慣れるまでは、みんな同じに見えてしまったので、あまり役に立たなかったかも?
2005/04/08(金) 23:49:43 | URL | ぺぺ山田 #-[ 編集]
ペペ山田さんへ
こんばんは。
コメントどうもありがとうございます。
そうですね、公式ページはチェックしても映画館では見れないし役には立たないかもしれませんね。もし、映画館でメモでも確認しながら観れるのならいいのですが暗い映画館ではそうは行かないでしょうね。DVDになった時はリプレイを何回もしながら観る人続出だと思いますね。
2005/04/09(土) 19:15:06 | URL | NOV #S4LeXHcY[ 編集]
手紙の謎
コメントいただき、ありがとうございました。
手紙の謎。そうなんですよね。駅のボードに書かれた文が、もともと何だったのか、分かってません…。
消した箇所が何なのか…。
2回観ても理解が難しいとなると、困った問題ですね。
2005/04/13(水) 01:38:18 | URL | ボー・BJ・ジングルズ #0M.lfYJ.[ 編集]
ボー・BJ・ジングルズ 様へ
コメントありがとうございます。そうですね。文が何だったか私もわかりません。ロング・エンゲージメントのDVDが出たらいずれじっくりと暗号について考察したいと思います。ちょっと困った問題ですね。
2005/04/14(木) 00:20:09 | URL | NOV #S4LeXHcY[ 編集]
コメントありがとうございます
TBもさせていただきました。
私もフランスの名前は非常に覚えにくかったのですが、それはお国柄の問題ということで無理矢理納得。そういう意味でも日本では受け入れられにくいのかもしれませんね。
それにこの作品はこの「わかりにくい」ところも魅力のひとつです。
手紙は、あのホームの黒板に書いてある定番文句で、文章風の単語の羅列で「このホームから乗って合いに来て」というメッセージだったのかなと無理矢理納得してみました。
2005/04/15(金) 20:43:01 | URL | かなで #XAjl2.RA[ 編集]
かなで様へ
どうもコメントありがとうございます。
『ロング・エンゲージメント』は私も好きな作品なのですが、ジュネ監督は原作を余りにも知りすぎているためか、テンポ良く作りすぎたようです。そのため何人かの観客は脳内の情報を整理することができずに鑑賞を続けるはめになるわけです。
個人的な見解ですが、映画は一度観て80パーセントほどは理解できるように製作するべきだと私は考えています。もちろん、一度観て50パーセントくらいしかわからない映画の存在を否定するわけではありません。でも、一度で面白いところがわかる映画のほうがいいと思うのです。
わからないものはわからないままでいい映画もあるのですが、この映画の場合フランス人は暗号めいたことについて多分わかっているのだろうと思うので日本人の私は分かっていないのが歯がゆい感じがします。
2005/04/16(土) 18:40:56 | URL | NOV #S4LeXHcY[ 編集]
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予告編では、わりと「純愛モノ」っぽく描かれていますが、実際は、ロマンスと戦争とミステリーをミックスしたような作品でした。ロマンスの部分は、マチルドとマネクの子供時代の描写など、とてもほほえましかったし、セピア色の映像美を十分に堪能することができました。戦
2005/03/21(月) 13:52:02 | distan日誌
アイアン・アイ(鉄の目)のひらりんも、一日2本映画を見ただけで眼医者通いになってしまいました。まっ、そんな事はどうでもいいんだけど。この作品はその2本目。フランス映画は独特・・・なんだけど、「アメリ」の監督と女優コンビの作品は見ておこうかな・・・っと。20
2005/03/22(火) 02:48:36 | ひらりん的映画ブログ
 結婚の約束をした恋人マネクが戦死したという知らせを受けたマチルダ(オドレイ・トトゥ)は、それを信じられず、様々な手を尽くして彼を捜します。周りの人達がどんなに「彼は死んだのだから」と言っても、彼女の信念は変わらないのです。 あのアメリのジャン・ピエール
2005/03/25(金) 09:13:20 | ついてる日記
ロング・エンゲージメント  2005/フランス  ★★★監督 ジャン・ピエール・ジュネ出演 オドレイ・トトゥ / ギャスパー・ウリエル / ドミニク・ピノン■あらすじ■ 第一次大戦、ドイツとの交戦中に軍法会議で死刑判決を受けた5人のフランス兵。その中には、マチル
2005/03/26(土) 21:05:20 | Cinema-Absolutism
「アメリ」コンビが再び。それだけの理由で見に行った作品である。結論から先に言うと、素晴らしい、本当に見事で完成度の高い作品である。勿論「アメリ」も良かったが本作品はそれ以上である。どれくらい素晴らしいかというと、今年スクリーンで観た映画の中では、まだ採点
2005/03/28(月) 13:04:36 | 利用価値のない日々の雑学
今日の当選はありません。昨日は、映画「ロング・エンゲージメント」の試写会に行きました。それに関するとかげのブログは、こちら。友人に急な誘いをかけ、ふたりで見に行ってきましたが・・・さっすが、R-15!!途中、戦争シーンが激しすぎて、胸焼けがし
2005/03/28(月) 16:31:47 | とかげの、のんびり懸賞。
★ストーリー 『第一次世界大戦の真っ只中1917年1月のある日、戦場で5人のフランス兵が処刑された。戦争が嫌で自らの手を撃った為に、死刑を宣告されたのだ。終戦後、5人の中の1人:マネクの婚約者だったマチルド(オドレイ・トトゥ)は彼の死を信じられず、そこで起きた
2005/04/02(土) 14:05:15 | 一年で365本ひたすら映画を見まくる日記
この映画、10点満点なら何点ですか(^^)?※自分が観に出かけて・・・・・・ ← 後 悔  /  満 足→                   0点□□□□□□□□□□10点※友達が見るか迷っていたら・・・←止める / 薦める →ずっと上映時間のタイミングが
2005/04/06(水) 00:15:48 | 本と映画と音楽と・・・お酒が好き
【好感度】 70% "直感"を信じる.それは,"奇跡"に耳をすますこと.
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2005/07/08(金) 00:39:20 | マダム・クニコの映画解体新書
いつも 『この映画、貴方は何点?』 にご協力いただきありがとうございます!今回ご報告させていただくのは全世界に「アメリ」を送り出したゴールデンコンビの作品、「ロングエンゲージメント」です。この作品はどうも自分とはめぐり合わせが悪かったようでなかなか観に行く
2005/08/12(金) 20:12:31 | 本と映画と音楽と・・・お酒が好き
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2005/08/15(月) 23:19:02 | ルーピーQの活動日記
映像美 鬼才にかかれば 真っ赤なリアル こりゃまた、見たのチョイ前シリーズで、これも自分のHPにも掲載したけど、これもまた、このブログでも言わせてほしくって、書くね。 このジャン=ピエール・ジュネ監督の映画、観に行った人の大半は、きっと彼の前作、オ
2005/09/11(日) 21:31:37 | 空想俳人日記

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