EVERSMILE(エバースマイル)
映画の紹介文、コメント、ショートレビュー的な雑文を書いています。何かの参考になれば幸いです。
201709<< 12345678910111213141516171819202122232425262728293031 >>201711
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/--(--) --:--:--| スポンサー広告| トラックバック(-) コメント(-)

『アンナとロッテ』公式サイト
『アンナとロッテ』を上映している映画館は?

『アンナとロッテ』は10年間で最も優れたオランダ映画の10作品の一つに選ばれ、2004年アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされました。また、2003年ゴールデン・カルフ賞最優秀作品賞を受賞しました。このように高い評価を得ている映画『アンナとロッテ』の原作の小説は、人口1600万ほどのオランダで200万部も売れたようです。これは日本国内の人口に当てはめて考えると日本で1600万部ほどの売り上げを記録することに相当しますからとてつもない数字ということがわかるのではないでしょうか。ちなみに記憶に新しい片山恭一著『世界の中心で愛を叫ぶ』の売り上げ部数が300万ほどです。

1926年、ドイツ、ケルン。両親を亡くしてしまった双子のアンナとロッテは別々の親戚の家に引き取られることになる。アンナは貧しいドイツの農家へ、病弱なロッテは裕福なオランダの家庭に引き取られる。離れ離れになってしまったアンナとロッテはお互い相手を想うものの、会えないまま大人になってしまう。ある日、ロッテは何通もの手紙を発見する。それは送られないまま家に隠されていたアンナへの手紙だった。

第二次世界大戦に翻弄された双子の姉妹の物語です。貧しい農家に引き取られたアンナは苦労して成長します。一方、裕福な家庭に引き取られたロッテはそれほど苦労もせずに大きくなります。環境の違いはあったもののずっと一緒にいたかった思いがアンナとロッテからはよく伝わってきます。ところが二人の再会がきっかけでロッテはアンナを避けるようになります。戦時中という背景を考慮すればロッテに同情の余地がないわけではないのですが、それを考慮してもアンナはあまりにもかわいそうでした。

ロッテはかなり早とちりで自分勝手で人の話を聞かないわがままな人に描かれています。対照的にアンナは思いやりあるやさしくてしっかりした人として描かれています。このアンナを演じるナディヤ・ウールが良かったです。大変な時代を生き抜く気合の演技に私自身が勇気付けられた気がします。最後の最後までアンナは救われず、ただただ悲しい思いがつのるばかりでした。

この映画では戦争に翻弄されたアンナとロッテ、そしてロッテに翻弄されたアンナが描かれているように思えます。ヨーロッパの当時の雰囲気溢れる画面は十分満足いくものでした。この映画『アンナとロッテ』は、ナチスのことドイツのことポーランドのことやユダヤ人のことについていろいろと考えさせられる良作だと思います。(2005年4月10日サロンシネマで鑑賞)

アンナとロッテ@映画生活にもレビュー・批評・感想があります。
blogランキングへ

原題:De tweeling
監督:ベン・ソムボハールト
原作:テッサ・デ・ロー
脚本:マリーク・ファン・デル・ポル
音楽:フォンス・メルキース
出演:テクラ・ルーテン、ナディヤ・ウール、エレン・フォーヘル、フドゥルン・オクラス、ユリア・コープマンス
製作年度:2002年
製作国:オランダ/ルクセンブルグ
上映時間:137分


映画『アンナとロッテ』のDVDと書籍のご案内

アンナとロッテ DVD
ベン・ソムボハールト
アンナとロッテ

アンナとロッテ 原作小説
テッサ・デ・ロー
アンナとロッテ

『コーラス』公式サイト
『コーラス』を上映している映画館は?
『コーラス』ジャン=バティスト・モニエ少年独占インタビュー - FLiXムービーサイト

コーラスフランスで『アメリ』の観客動員数を塗り替え870万人以上を動員というもの凄い記録を打ち立てた感動作『コーラス』。サウンドトラックも何百万枚も売れに売れているとか。『ニュー・シネマ・パラダイス』のジャック・ペランが製作・出演していることも多くの方がご存知と思います。さらにジャック・ペランの愛息子マクサンスもペピノ役で出演。親子で映画出演できるとはうらやましい限りです。また、ジャック・ペランの甥、クリストフ・バラティエが監督をしています。『コーラス』は先週の土曜日より公開されましたが、期待している方もたくさんいらっしゃることでしょう。

世界的な指揮者ピエール・モランジュ(ジャック・ペラン)は母親の訃報を聞き故郷のフランスへ帰る。故郷へ戻ったピエールは50年ぶりに幼き時代を共に過ごした友人ペピノ(ディディエ・フラマン)と出会う。ペピノは一冊の日記をピエールに手渡す。その日記は音楽教師、クレマン・マチュー(ジェラール・ジュニョ)の形見だった。幼き日々の記憶がマチュー先生の日記を読むピエールの脳裏に蘇る。
フランスの田舎町にある「池の底」寄宿舎という名の寄宿学校に音楽教師のクレマン・マチューは舎監として赴任する。親を戦争で失った子や、素行に問題があるとみなされた子らがそれぞれの事情を抱えて寄宿舎での日々を過ごしていた。マチューは赴任早々さまざまなトラブルに遭遇する。マチューは校長(フランソワ・ベルレアン)の教育方針には疑問を感じていた。マチューはコーラス団を組み合唱の練習をスタートする。そして、ある日マチューは素晴らしい歌声を耳にする。それは学校で一番の問題児と言われていたピエール・モランジュ(ジャン=バティスト・モニエ)の歌声だった。

フランスで観客動員記録更新にも納得の作品。そしてさわやかな涙がこぼれそうになります。多くの人に「ぜひぜひ観てよ」と言いたくなりました。とにかく心に響きます。感動します。大満足でした。泣いてしまう人もいっぱいいるでしょう。少し感情的になってしまいましたが、この映画を観た人なら私の気持ちわかって頂けると確信しています。

ストーリーそのものはかなりシンプルです。特に奇をてらうことなくよどみなくストーリーは展開していきます。フランス映画によくあるわかりにくいところや理解不能なものはほとんどありません。本当にフランス映画だろうかと思うほど多くの人に受け入れられそうな仕上がりです。よくある手法ですが、過去を回想するシーンで映画の本編は始まります。この映画『コーラス』の力のひとつはやはり作品中のコーラスそのものにあると思います。このコーラスは「サン・マルク少年少女合唱団」のものです。また映画には実際に「サン・マルク少年少女合唱団」のソリスト、ジャン=バティスト・モニエが出演しています。少年たちのコーラスの歌声を聴けば、ピュアで一点の曇りも無いさわやかな感覚になってしまいます。そう感じずにはいられない歌声です。コーラスを聴いてそんなふうに思ったのは初めてのような気がします。

マチュー先生と子どもたちの距離感が次第に変化していくところが印象的です。はじめはかたくなで心を閉ざした少年たちでしたが、コーラスにやりがいを感じると次第にマチュー先生に心を開いていきます。子どもたちの様子も変わると周りの先生たちの様子も変わっていきます。作品中で歌われるコーラスはまさに子どもの心そのものです。途中で札付きの不良役のモンダン(グレゴリー・ガティニョール)が登場しますが、モンダン役の少年の演技はかなり迫真なものがあると感じました。それもそのはず、彼は実際に青少年更生施設に入所している少年だそうで、監督は少年の担当判事の反対を押し切って少年を出演させたそうです。

映画のラストでは素晴らしい感動がこみ上げてきます。子ども一人一人に対するとても温かいマチュー先生の眼差しを感じました。どんな場面かはここでは書きませんが作品をまだ観てないみなさんにはじっくりと味わってもらいたいです。実は私はここで少し涙がこぼれました。

映画『コーラス』では、両極端な教育スタイルが描かれています。校長の教育方針とマチュー先生の教育方針です。校長先生のそれはもはや教育とは呼べない印象すらありましたが、そうせざるを得ない状況だったのでしょうか。教育関係者や子を持つ親たちはもちろんですが多くの人々にとって大変興味深い内容です。教育関係者の方々にとっては、私が感じるようなこととはまた別の深いものを感じるのではないでしょうか。ところで「池の底」寄宿舎ってなかなか変わった名前ですね。日本だとありえない名称だと思いました。映画を観られたみなさん、いかがでしたか。よろしければコメント、トラックバックぜひ残していってください。(2005年4月9日シネツイン1で鑑賞♪)

ここから先はネタバレがあります。

最後は寄宿舎が火事になる展開でしたが、誰が放火したかあからさまでしたね。冤罪で寄宿舎を追い出された少年モンダンが放火したみたいでしたが、私はもう少し誰がしたんだろうなと観客に思わせたままでも良かったと思うのです。みんな寄宿舎の子どもたちはみんな外出していたから、比較的容易に犯人の想像がつくと思います。ちょっとお節介なワンシーンに私には感じられました。

紙飛行機いっぱいのラストシーンはやられました。子どもたちとマチュー先生の温かい心のつながりが具体的に表れたシーンです。感情にダイレクトに訴える力が最も強いシーンでした。教育の仕事をする者として当たり前なのかもしれませんが、紙飛行機に書かれた文字をみて子どもたちの名前がすぐにわかるマチュー先生がとても素敵でしたね。

コーラス@映画生活にもレビュー・批評・感想があります。
blogランキングへ

原題:Les Choristes
監督:クリストフ・バラティエ
脚本:クリストフ・バラティエ、フィリップ・ロペス=キュルヴァル
音楽:ブリュノ・クーレ、クリストフ・バラティエ
出演:ジェラール・ジュニョ、フランソワ・ベルレアン、ジャン=バティスト・モニエ、ジャック・ペラン、マリー・ブネル
製作年度:2004年
製作国:フランス
上映時間:97分


オススメ!!映画『コーラス』のサウンドトラックのご案内

コーラス サウンドトラック(サントラ)
コーラス サウンドトラック(サントラ)
サン・マルク少年少女合唱団の歌う天使の歌声。買って手元に置いておきたい一枚です。(国内盤)

Les Choristes [Original Soundtrack]
Les Choristes [Original Soundtrack]
こちらは輸入盤(US)のサウンドトラックです。国内盤よりもお求め安い価格になっています。リンク先で試聴もできますよ♪

『コンスタンティン』公式サイト
『コンスタンティン』を上映している映画館は?
キアヌ・リーブス『コンスタンティン』独占インタビュー - FLiXムービーサイト

Constantine (Original Motion Picture Soundtrack) 日本国内ではキアヌ・リーブス主演ということがおそらく話題の中心になっている『コンスタンティン』。私は知らないのですがアメリカのコミック『Hellblazer』が原作のようですね。予告編ではかなりおどろおどろしい雰囲気に満ちていたのを覚えている方も多いでしょう。

悪魔払い能力を持つ男、ジョン・コンスタンティン(キアヌ・リーヴス)は人間に取り付いた悪魔を追い払う仕事をしている。ところがコンスタンティンは肺ガンに冒され余命は1年と宣告されていた。コンスタンティンが悪魔と天使のバランスの変化が地上に表れはじめていることを感じたころ、妹、イザベルの自殺に不審を抱く姉、アンジェラ刑事(レイチェル・ワイズ)がコンスタンティンを訪れる。

この映画には、天使や悪魔が登場するので宗教の知識が深いほうが楽しめるのかもしれないと思います。私自身はそれほど宗教的な知識が深いわけではないので深いところまで映画を味わえなかった気がします。そういう意味で、これは観る人を選ぶ映画のような気がしますが、あまり世界に引き込まれなかったせいでしょうかそれとも元々眠かったのか上映中に少し気を失っていた時間がありました。

キアヌ・リーブスの演技はハマリ役だなあというほどではないけれど、自分を押し殺したストイックな雰囲気がこの作品にはある程度あっているような気もします。CGはそれなりにおどろおどろしくできあがっていますが、もう少し作りこんでもいいかなあという印象を持ちました。ロンギヌスの槍とか天使ガブリエルとかそういった類の知識を持っていればよかったと個人的には思います。

天使や悪魔についての知識に乏しい私にあまりこの映画についていうことはできないのですが、終わりのクライマックスはなかなかいい展開と思いました。うまい具合に締めくくったなあという印象です。それから、エンドロールを最後まで見ない人が多かったのですが、最後に一場面ありますから見逃さないように。もしかしたらこの映画は禁煙キャンペーンの映画ではないかと思うくらいタバコのことが印象に残りました。喫煙者はちょっとタバコやめようかなあと思うかもしれませんね。(2005年4月7日広島スカラ座で鑑賞。ちなみにRCC試写会でした。ありがとうございます♪)

関連記事の紹介
shinuma de cinema:●コンスタンティン(無し・ネタバレ)
shinuma de cinema:●コンスタンティン(あり・ネタバレ):詳細なネタバレあります。
King inK : コンスタンティソ:原作アメコミ、ヘルブレイザーのファンの方の記事です。
コンスタンティン@映画生活にもレビュー・批評・感想があります。
blogランキングへ

原題:Constantine
監督:フランシス・ローレンス
原作:ジェイミー・デラノ、ガース・エニス
脚本:ケヴィン・ブロドビン、フランク・カペロ
音楽:ブライアン・タイラー、クラウス・バデルト
出演:キアヌ・リーヴス、レイチェル・ワイズ、シア・ラブーフ、ジャイモン・フンスー、マックス・ベイカー
製作年度:2004年
製作国:アメリカ
上映時間:121分


映画『コンスタンティン』のサウンドトラックやDVDのご案内

Constantine (Original Motion Picture Soundtrack)
Constantine (Original Motion Picture Soundtrack)
サウンドトラック(サントラ)の輸入盤(US)です。

オリジナル・サウンドトラック「コンスタンティン」オリジナル・サウンドトラック「コンスタンティン」
こちらは国内盤のサントラです。

コンスタンティン DVD
コンスタンティン DVD
発売は未定です。リンク先のページから発売
お知らせメールの登録もできます。

『アビエイター』公式サイト
『アビエイター』を上映している映画館は?
マーティン・スコセッシ監督インタビュー(eiga.com)

アビエイター 飛行機と映画にひたすら情熱を注いだ富豪ハワード・ヒューズを描いた作品『アビエイター』。個人的には飛行機が好きなのでこの作品を楽しみにしていました。そして私NOVはハワード・ヒューズについて無知でしたのでこちらのサイトもうひとつ別のサイトで、ハワード・ヒューズについて予習をしました。これから『アビエイター』を観ようかなあというかたはハワード・ヒューズについて予習することをオススメします。

『アビエイター』は史実をベースにした作品ですが、ヒューズの少年時代がほんの少しと1920年代後半から1940年代後半までの時代が描かれています。そういうわけで『アビエイター』はハワード・ヒューズの人生すべて俯瞰するような作品ではなく、おおよそヒューズの人生の中のおよそ20年間にスポットを当てた作品のようです。

豪華で壮麗なスクリーンに圧倒。ハワード・ヒューズの時代が見事に再現されているような気がしました。また『アビエイター』ではヒューズの光の部分だけではなく、影であるヒューズ自身の強迫神経症も描かれています。レオナルド・ディカプリオは堂々とした異端児ぶりだけでなく細菌に恐れおののく強迫神経症も演じるといった幅広い演技をみせてくれます。また、シカゴ発 映画の精神医学の記事、「アビエイター」見る前に読む基礎講座 第3弾 「アビエイター」知識いろいろによると、アカデミー賞主演女優賞を獲得したケイト・ブランシェットが演じるキャサリン・ヘップバーンはまさに本人そっくりの演技だとか。

ヒューズのお金の使いっぷりを見ていると意外なことになかなか気持ちがいいものでした。ヒューズはお金持ちでしたが、守りに入らず人並みはずれたエネルギーで映画や飛行機のことに関わろうとする姿勢が凄かったですね。たまにライブドア社長のほりえもんは現代のハワード・ヒューズだというような例えが話題に上りますが、少しわかるような気もします。

なかなか面白いし凝った映画ではあったのですが、残念な点がいくつかあります。ハワード・ヒューズがスゴかったけど変わった人だなあということは多くの人に伝わると思います。しかし、それ以上のことが伝わらない点で惜しい気がしました。例えば、ハワード・ヒューズが航空史に果たした役割だとか、あるいは映画史にどれほどの影響を与えたかもっと掘り下げても良かったのではないでしょうか。そのせいもあってかハワード・ヒューズを知らない日本人にはウケが悪いようです。私はこの作品はなかなか気に入ったので特に長く感じることもなかったですが、「『アビエイター』観たけど、長いだけだった」という声が多いのです。また、ヒューズの強迫神経症に重点が置かれているように見えるので、その点でも『アビエイター』が多くの人にウケるかどうかは微妙ですね。(2005年4月3日ワーナー・マイカル・シネマズ広島で鑑賞)

アビエイター@映画生活にもレビュー・批評・感想などがあります。
blogランキングへ

原題:The Aviator
監督:マーティン・スコセッシ
脚本:ジョン・ローガン
音楽:ハワード・ショア
出演:レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ブランシェット、ケイト・ベッキンセール、ジュード・ロウ、アレック・ボールドウィン
製作年度:2004年
製作国:アメリカ
上映時間:169分


映画『アビエイター』のサウンドトラックやDVDを少し紹介します

アビエイター サウンドトラック(サントラ)
アビエイター  サウンドトラック
国内盤の『アビエイター』オリジナルサウンドトラックです。
Yellow Dog Blues は国内盤のサウンドトラックにだけ入っているようです。

The Aviator Original Soundtrack
The Aviator  Original Soundtrack
こちらは輸入盤の『アビエイター』オリジナルサウンドトラックです。リンク先で試聴もできます。

アビエイター DVD
アビエイター  DVD
DVDの発売は未定です。リンク先より発売のお知らせメールを受け取ることもできるようです。

『サイドウェイ』公式サイト
『サイドウェイ』を上映している映画館は?

この作品は『アバウト・シュミット』のアレクサンダー・ペイン監督の作品で、第71回NY批評家協会賞、第30回LA批評家協会賞、第62回ゴールデン・グローブ、第77回アカデミー賞など数々の映画賞を受賞しています。アカデミー賞以外はすべて作品賞を受賞していることからも作品としての完成度が高く評価されているようです。LA批評家協会賞受賞を多部門に渡り受賞しているのは、カリフォルニアを舞台にしているからでしょうか。

高校で国語教師をしている作家志望のバツイチ独身男のマイルス(ポール・ジアマッティ)と落ちぶれた役者のジャック(トーマス・ヘイデン・チャーチ)は二人でカリフォルニアのワイナリーを回るドライブ旅行をする。間もなく挙式するジャックの結婚祝いを兼ねたこの旅行で、マイルスはワインやゴルフを楽しみ、日ごろの晴れない気分を晴らそうとする。映画のはじめはこのような展開です。

日本人からみればワインを飲むしゃれた男の鼻につくようなロードムービーなのかなあと思いがちですがそうではないです。考えてみればワインはカリフォルニアではありふれたお酒ですからね。世界にカリフォルニアのワインの奥深さをもしかしたら伝えようとしているように感じました。旅の途中でマヤ(ヴァージニア・マドセン)とステファニー(サンドラ・オー)の二人の女性が登場し、二人の男はそれぞれのダメぶりを曝しながらぼろぼろになっていく展開をみせる滑稽な物語です。そして、ワイナリーを巡る旅の風景がなかなか心地いいものを感じさせてくれます。なんだか今すぐカリフォルニアまで行ってワイナリー巡りをしたくなりますね。中盤から盛り上がったこの物語、ラストは実にいい感じで終わってくれましたね。

私は30歳なのでもしかしたらマイルスを、ひいては映画を理解するには少し若すぎるかもしれません。30半ばを過ぎた人にちょうど合っているのかもしれないと思いました。しかし、映画を観終わったあとの感覚はなかなか良かったです。まあ、どちらかと言うと観客を選ぶ映画かも。1,000ドル以上はするかという61年物のシュヴァル・ブランも登場します。そしてこのワインが映画で持つ意味はとても大きかったように感じます。(2005年3月27日TOHOシネマズ緑井で鑑賞)

こちらサイドウェイ@映画生活にもレビュー・批評・感想があります。

原題:Sideways
監督:アレクサンダー・ペイン
原作:レックス・ピケット
脚本 アレクサンダー・ペイン、ジム・テイラー
音楽:ロルフ・ケント
出演:ポール・ジアマッティ 、トーマス・ヘイデン・チャーチ、ヴァージニア・マドセン、サンドラ・オー、メアリールイーズ・バーク
製作年度:2004年
製作国:アメリカ
上映時間:130分


映画『サイドウェイ』のサウンドトラックやDVDのご案内

「サイドウェイ」オリジナル・サウンドトラック
サントラ
「サイドウェイ」オリジナル・サウンドトラック
この作品のサウンドトラックです。これを聴きながらワインでもいかがでしょうか?

サイドウェイ DVD
サイドウェイ DVD


blogランキングへ

copyright © 2004 Powered By FC2 allrights reserved
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。