EVERSMILE(エバースマイル)
映画の紹介文、コメント、ショートレビュー的な雑文を書いています。何かの参考になれば幸いです。
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夜、私たちは何か外で食べようと思い、ロトルアの中心地を歩いてみた。人通りが少なく街の中は結構静かだった。静かな外国の街を歩くのは少し怖いと感じた。

ロトルアは観光地なのにこんなに人通りが少ないとは、多分ホテルでかなりの観光客が食事をするのだろうと思った。適当にぶらつくとタイ料理店があった。中にはお客も結構いるし、きっとおいしいに違いないと私は思ったのでその店に入ることにした。

4、5組の白人系のお客が食事をしていた。私と妻は席へ案内され、椅子に座った。私たちはグリーンカレーとベジタブルスープと春巻きを注文した。そしてビールも注文した。

ニュージーランドに宿泊する日はあと二日しか残っていなかった。もうそろそろ旅も終わりだなあと思うと少し残念な気がしてきた。しかし、容赦なく時間は過ぎていくのだ。私はビールを胃に送り込みながら旅の感傷的気分に浸っていた。

グリーンカレー、春巻き、ベジタブルスープがテーブルに勢ぞろいした。みんなとても美味しかった。グリーンカレーは体が熱くなるくらい辛かったがくせになりそうな味だった。ベジタブルスープはトムヤンクン系の酸っぱさがあっていい味がでていた。味の素のせいかもしれない。どれもまた食べたいと思う料理だったが、残念なことにそうそうロトルアまで来る機会はないのだ。

昨日行ったマオリ族のショーの他、ロトルアは温泉があることで有名だ。そういうわけで、昼下がりに私たちが泊っていたホテルから徒歩で5分のポリネシアンスパに行くことにした。

ポリネシアンスパにはいろいろなタイプの温泉プールがある。あえて温泉プールと私が言うわけは、日本人にとって普通温泉は裸で入るけど、ポリネシアンスパでは水着を着て入浴するからだ。それと、湯船の形もプールみたいなのがあるということも理由に付け加えておく。

私たちは大人専用プールに入ることにした。受付で料金を払い更衣室に入るとロッカーが無かったので、私はとまどった。どうやらプールの側にあるラックからカゴを取って、それを更衣室に持って入り、それに脱いだ服入れるようだった。私は水着を着た。そして脱衣カゴを棚に置き,25mプールと同じくらいの大きさの温泉プールに入った。温度は日本人にははっきりいってぬるかった。私は熱い風呂は苦手だけれど、もう少しあったかくてもいいのになあという感じだった。つづいて妻もプールに入ってきた。

周りを見渡すと、7~8人くらいの入浴客がいた。老若男女揃っていた。私は少し歩いたり泳いだりしてみた。すると場所によって温度が結構違ったので、私と妻はなるべく温度が高いに浸かっていた。ニュージーランドで入るもなかなか乙なものだった。

 

ハンギマオリ族のコンサートが終わると別の場所に移動した。私たちはまだマオリ族のショーとディナーの代金を払っていなかったので、2人分で160ドルをスタッフに払った。それから私と妻はハンギを食べることになった。ハンギとは、バナナの葉っぱあるいは布で包んだ肉や魚介、野菜などを地面に掘った穴に入れ、焼いた石で蒸し焼きにした料理である。

料理はすべて食べ放題だった。私と妻は鶏肉、牛肉、ラム肉、イモ、ニンジンなどを皿に盛った。料理の味は基本的に質素な味付けであったので、素材の味そのものを味わうような感じであった。私としては、肉類は焼いたほうがおいしいと思っていたので、蒸してある肉類は少々物足りないものがあったように感じた。

私たちの近くには二人男の子を連れた日本人夫婦がいた。「ニュージーランドの英語は聞き取りづらいなあ」というような夫婦の会話が聞こえた。日本語は私の耳に良く届いてしまうのだ。そして、「そうだよな」と私は心の中で呟いた。私が行った英語圏(イギリス、オーストラリアとニュージーランド)の中では、確かにここニュージーランドの英語は聞き取りづらかった。

ハンギディナーが終わってしばらくすると、食堂の空いた空間でヴィレッジのスタッフたちが歌ったり、踊ったり、楽曲演奏をしたりしはじめた。そのうち世界中から来ているツアー客がみんなで手をつなぎ、歌を歌った。私と妻もみんなと手をつなぎ名前も知らない歌を合唱して宴を楽しんだ。

夕方7時ころ、ホテルの前にショーの送迎バスはやって来た。強面のバスの運転手はツアー参加者の名前を確認して乗車するように促す。バスの車体にはマオリ族の写真がペイントされていた。私と妻は名前を運転手に告げ、乗車した。バスはかつて日本を走っていた路線バスと思われた。なぜなら、『つぎ・とまります』のサインが運転席後ろにあったからだ。

バスが出発するとマオリ族のショーについてバスの運転手はとてつもなく陽気なノリで説明し始めた。それから、運転手兼ガイドはツアー客に楽しんでもらうため止まることなくしゃべり続けた。彼は英語でジョークを飛ばしているのだが、私の脳にはさっぱり解らなかった。私には英語の能がないのだ。しかし、英語圏の客はこのうえなく楽しそうに笑っていた。そのバスの中の雰囲気は日本ではありえない陽気さだった。

「キアオラ!(kia ora)」と運転手が叫んだ。「マオリ語でこんにちはって意味だよ。さあ、みんなも、キアオラ!」
「キアオラ」と私たちも言った。

キアオラが車内に響き渡る。私は初めてここでキアオラというマオリ語を覚えたのだ。

バスは20分ほど走ったのだろうか、私と妻を含めたツアー客の一行はマオリ・ヴィレッジへ到着した。ヴィレッジの入り口広場へ私たちは移動した。山から何人かのマオリ族が現れた。
「#$%*+#,☆w$!!」とマオリの男は叫び、夜のしじまを破る。
続いて数人のマオリの男と女が姿を現した。マオリの長は、私たちのツアー客代表の4人と互いに鼻先を合わせて挨拶をした。一連の入村儀式が終わり、ツアー客一行の入場は許可された。

私と妻はマオリ族の村へ入った。そして、しばらく再現されたマオリ族の集落を見学した。そこではマオリ族の昔の生活風習を知ることができる。30分くらいしてから次はホールに移動し、そこで私たちはマオリ族の伝統的ダンス見たり、歌を聴いたりした。マオリ族の遠い昔の記憶を今に蘇らせるような歌や踊りに思いを馳せるひとときであった。

はるばる日本からロトルアまで来たので、マオリ族のショーは見ることにしようかと考えていた。ロトルアでいくつかの場所でのマオリ族のショーが行われている。
客室のテーブルの上に、このホテルでマオリ族ショーがあるという案内が書かれた三角柱型の広告があった。ホテルのフロントにそのショーについて客室から電話で問い合わせると、今日は、ショーはないとのことであった。

私と妻はフロントまで行き、旅行ガイドブックをチェックインした時と同じ女性に見せながら、どのショーがいいかを尋ねた。彼女は私に、タマキ・マオリヴィレッジのショーが最もいいと教えてくれた。彼女はそこのパンフレットを私たちに見せてくれた。
そのパンフレットには、プリミティヴなタトゥメイクの顔の男の写真があった。そのツアーは送迎バスがホテルまで来て、私たちをマオリヴィレッジまで連れて行き、そこで客は様々なショーを見て、ハンギと呼ばれるディナーをいただくという流れになっている。

そのショーが見るに値するかどうかは結局行ってみないと分からない、いや、行っても分からないかもしれない。そうは言うものの、どことなく引かれるものがあったし、ニュージーランドらしいものを見たかったので、私たちはそのショーの申し込みを彼女にお願いした。
彼女はやや億劫そうにタマキのマオリ族ディナーショーを予約した。予約手続きが終わると、彼女は、私たちに7時前にロビー集合ということを伝えた。私と妻は7時の集合まで客室でくつろぐことにした。

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